長島シャトン物語

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フランスは南プロバンス地方のアルル。海の近くのその村に、好奇心旺盛で、おいしいお魚がだ〜い好きな子猫、シャトンがいました。 シャトンは、漁師さんから、いつも朝獲れた新鮮なお魚や、そのお魚から作った料理をもらい、幸せな毎日を過ごしていました。

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ある日、港に立派な客船が停泊しているのを見つけたシャトンは、持ち前の好奇心から、中がどうなっているか気になって、こっそりその船に忍び込んだのです。 探検していくと、どこからかおいしそうな匂いが・・・。お鼻をくんくんさせていくと、そこは、料理場でした。 美味しそうなご馳走がたくさん!無我夢中でご馳走を食べるうちにすっかり満腹になったシャトンは、いつの間にか眠ってしまいました。

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ふと気がつくと、既に船は港を離れ、周りは海しかありません。 小さなシャトンはどうする事もできず、ただじっと流れる雲と大海原を眺めていました。 それから、幾晩が過ぎたことでしょう。客船はどこかの港に着きました。 シャトンは、いてもたってもいられず港に飛び降りまた。

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そこには見たこともない景色や人々、聞いた事もない言葉があふれていました。 どうやら、そこは「日本」の「鹿児島」という場所のようでした。 とんでもなく遠いところに来てしまい、小さなシャトンは、すっかり心細くなり、どうしていいかわからなくなりました。

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どうにか懐かしいふるさとの村に帰れないかと一生懸命考えました。 様々な乗り物に手当たり次第乗っては故郷を目指していましたが、どこまで行っても似ても似つかない景色が広がっています。 とある場所に入りたったとき、シャトンの空腹はもう限界でした。...つづく

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